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Coyote

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2011年 11月 04日

アイヌを知る

11/1から始まった赤阪友昭さんのアイヌ写真展「アイヌ・ポルトレ」
その前夜、写真展の成功を祈願し、アイヌの古老(エカシ)が執り行う儀式「カムイノミ」があった
アイヌを知る_c0012404_1330258.jpg


少し遅れて着いた会場
儀式が終盤にさしかかり、カムイ(神様)に捧げるお酒を止める儀式に入る。

エカシの話を聞くと、カムイはこの儀式をしないと延々とお酒を飲み続けるらしい
ようはオーダーストップみたいなものだが、そんなアイヌの世界観が興味深い。

会場には40人以上がいたが、ほとんどの人は初めて見る儀式だと思う。
その締めの儀式に参加させてもらった。
アイヌを知る_c0012404_13275071.jpg


アイヌの人を間近で見たのは初めてだった。
エカシはそこそこの歳だろうが、かなりのイケメンだ
そう考えると、元々の日本人て美しい人種なんだな。

このDNAがもっと入ってれば日本人(倭人)も、もっと格好よくなったのかな?
祭壇を前に、奇妙なノスタルジーの気分になる。

お酒を注いでもらい、木彫りのヘラで炭にお酒を垂らす
そして願い事を込め、器のお酒を飲む。

エカシは全部飲んでもいいと言うが、結構な量です。。
とりあえずビール!とも言えず、半分ほど飲んで器を置く
アイヌを知る_c0012404_1323075.jpg


いきなりだったので、少し緊張したが気分は良い
儀式の後、横のエカシに色々と話を聞いた。

頭には立派な熊の木彫りが冠してあり、聞くとアイヌにとって熊は重要なカムイであると。
いつか新聞で見た、「イヨマンテ」の事も聞いてみた。

動物愛護団体から中止を求められ、長い間行われてない儀式だが
何も知らないボクは「生贄」だと思ってたが、エカシは「まったく違う」と言う。

アイヌは狩猟民族だ、だから当然クマも重要な食料なので冬眠中のクマを狩ることもある。
その時に一緒に居る小熊は獲らず1~2年間育てる、それも家族のように。
家で一緒に暮らすこともあったそうだ。

生まれて間もない小熊に美味しい物を食べさせ、楽しませ、そして天に還す。
クマはカムイの化身でもある、ではナゼ狩るのか?
熊の肉、毛皮や全てはカムイからの贈り物だから。
アイヌを知る_c0012404_132664.jpg


話の途中、格好いいキセルを取り出してタバコを吸うエカシ。
ボクにも分けてくれた、ずいぶん久しぶりの味だ。
アイヌを知る_c0012404_1327050.jpg


それにしても、このエカシさん、かなりのお酒が好きで茶目っ気たっぷり
会えば誰もがファンになる。

たまにDAIGOのカムイも宿るらしい
アイヌを知る_c0012404_13283972.jpg



写真展はphoto gallery Saiで21日まで。
http://photo-sai.com/index.html

日記の写真は新進気鋭のフォトジャーナリスト小原一真さんが撮ってくれました
http://kazumaobara.com/

11/20には中央公会堂で大きなイベントもあります
http://www.ainu-museum.or.jp/info/topics/2011fair/oosaka.pdf (PDF)

この日の模様は、ここに沢山の写真が載ってます
https://picasaweb.google.com/117428873050938066053/TomoakiAkasaka?authuser=0&feat=directlink&gsessionid=g5u-jeZGTwNwhU9jjR64Tg

by wind-light | 2011-11-04 13:31


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